アイバンクについて

角膜移植は、角膜(黒目)が濁ってしまった重症な視力低下の患者さんの視力を改善する手術治療です。長崎県では献眼のお知らせをいただいた場合、長崎アイバンクを通じて24時間365日長崎大学眼科が対応しています。病院、葬儀場、自宅などへ眼科医が訪問し処置をします。摘出後は義眼を入れますので見た目は変わりません。角膜提供は亡くなった患者さんの権利であり、またご本人の意志が書面で示されていなくても家族に提供の意志があれば可能です。献眼により視力を回復された方の人生の中で、献眼していただいた方、その家族の善意が生きていきます。アイバンクの活動については「長崎アイバンク」長崎大学眼科学教室内095-819-7517へご相談またはホームページをご覧ください。

緑内障レーザー治療(SLT)

緑内障の治療には点眼治療、レーザー治療、手術治療があり、目的はどれも眼圧を今以上に下げる必要のある場合にその方それぞれの状況に応じて選択されます。当院で行なっている選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)は外来で施行でき、手術治療にふみきる前の眼圧下降の選択肢として施行されることが多いです。治療は専用のコンタクトレンズを装着し5~6分程度の治療時間で、個人差はありますが強い痛みはほとんどありません。ただし、レーザー後の眼圧の変化や症状にはやはり個人差があり、有効に眼圧が下がる方もいれば、反応の低い方、一時的に眼圧が上昇する場合もありますので、医師から十分な説明を受け理解して受けることが重要です。保険診療で3割負担の方で27000円の治療費用です。